大学生が研究室でつらい時の考え方、対処方法【逃げてOK・研究の良し悪しは人生に影響しない】
がじゅぺけです。
今回は現在学部生、修士の方で、研究室が苦しくてしょうがない、今の状況から抜け出すためにどうしたらいいかわからない、という方のために私がなんとか乗り切ることのできた考え方、対処方法をお伝えしたく思います。
私の大学生活、特に研究室生活を一言で表すと挫折、でした。
具体的には
- 議論をしているとだんだん頭がパニックになり論理的な思考ができない
- 周りの同級生は成果を着々と積み上げているのに、自分は何も進んでいない(ように感じる)
- それどころか、教授と研究テーマの折り合いがつかず結局修士2年の12月ごろまで研究テーマが決まらずじまい
- 論文提出まじかに追加の実験をやったらどうかと教授が指示してくる
- 修論提出の直前は朝5時くらいまで論文執筆、床で寝る、教授が来て起きる、など
こんなんでもなんとか卒業できたのは、研究室メンバーの支えがあったからこそだと思っています。今苦しい方がこの記事を見て少しでも心が軽くなるのであればいうことはありません。
【対象の方】
理系の学部生、修士の学生
【結論】逃げてOK。研究の良し悪しはあなたの人生にほとんど影響しない
私が当時一番精神的につらかった時にであったブログの記事に救われました(願わくば私の記事よりもid:next49先生の記事をご覧いただきたいくらい)
私は、卒業研究や修士研究で得た経験が今後の人生においていくばくかの役に立つと信じているので、卒業研究や修士研究を真剣にかつ楽しく行って欲しいと思っている。でも、一方で、卒業研究や修士研究は長い人生において、何回か登場するちょっとした進級試験でしかないことも理解している。だから、はっきりいって卒業研究や修士研究で自分の心や体を壊すなんていうのはあまりにももったいないと思う。
結局あなたの人生にとって、研究室における生活がどのような意味を持つか、考えてみてください。おそらくほとんどの方の人生はその研究の延長上にはなく、研究室で学ぶべきはその思考プロセス(問題設定から、仮説・検証のプロセス)やプレゼンや論文執筆のスキルといった、メタ的な研究スキルが重要なんだと考えます。
なので、
研究がどうなろうが知ったこっちゃない
という風に考えてみてはいかがでしょうか。
「あなたの研究には価値がない」
「どうしてあなただけ成果が出せないのか」
そんな風に言われたとしても関係ありません。自分の人生に影響しないので(笑)上記は実際に私が言われた言葉ではありますが、よくよく考えるとそれらの言葉は教授たち自身の成果が減ることを恐れているだけなのです。学生のために𠮟咤する教授が口にする言葉ではないと思いますので^^
以下では、具体的なアクションについて触れていきたいと思います。
【人間関係が良好なら】教授に相談してみる
人間関係をある程度築けているのであれば直接相談してみるのもありかと思います。私もはじめ人間関係がきずけている(と勘違いして)相談しました。
思い悩む原因は様々だと思います。どうも自分が思ったように実験できない、仮説がいまいち妥当性に欠けるような気がする、など研究方法に直接関連するものであれば、ボスに聞いてみる、あるいは先輩に聞いてみるものいいでしょう。
研究室を変える相談をしてみる
教授や研究室メンバーなど人間関係に苦しい原因があるのであれば、思い切って研究室を変えるものありです。え、そんなことできるの??と思われる方はぜひ窓口の方に相談してみてください。あなたが知らないだけで以外と研究室を変えている方はいるようですよ。私の専攻でも一人二人そういう人がいる、とききました。
結論で申し上げた通り、研究分野うんぬんは基本的に自分の人生に影響しないと考えます。であれば、別に分野にこだわらず学ぶことのできる研究室に行けばいいのです。
終わりから考える
とは言え、タイミングによってはもう論文執筆を始めなくてはいけない時期などであれば、研究室を変わることは得策ではないかもしれません。
なんとかその研究室で耐えるには、いままでのマインドを変える必要があります。
1つは上記でも記載した研究のメタスキルを身に着けることに注力する、ということなのですが、もう1つ、これは心の安定のためという側面が強いのですが、終わりから考える、ことをお勧めします。
あなたは自分がいつ卒業なのか正確に把握してますか?
卒業までにあと何回ゼミがありますか?論文はだいたい何回ぐらい添削を受ければいいのでしょう?
苦しい状態は続くかもしれませんが、全体像を把握していると確実に自分が卒業に近づいていることを自分自身で認識できます。それがわかるだけで気持ち的に楽になります。マラソンでも、いつまでも果てしなく走る必要があると思うと足が止まってしまいがちですが、あの電柱まで、とか目に見えるゴールがあると頑張れるものです。
また、論文執筆の段階では第0稿を作成することをお勧めします。とりあえず検証できる物があることは精神的にかなり楽です。
うまれて初めての論文執筆はそんなに簡単な作業ではありません。第0稿の目的は精神的な安心感を得ることにあります。0(ゼロ)から1を生み出す作業と1を10にする作業を比べた場合、明らかに前者の方がつらいです。そこで、ひどい代物であったとしても1を用意し、精神的ハードルを下げようというのが目的です。
第0稿が満たすべき条件は以下のとおりです。
書式が提出版と同じである
PDFにしたときに、一見、出来上がっているように見える
何を書くのかがおおまかにつかめる
図、表、例題、ソースコード、数式の配置がだいたい決まっている。
60点を目指す
私は自分でいうのもなんですが、完璧主義気味で失敗した結果なんかを報告することにすごく抵抗感があり、少なくとも80点くらいのものを持っていかなければ時間を取ってもらう教授に失礼だ、と考えすごく苦しかった覚えがあります。
が、
この80点という基準は高すぎる
ことに気づくべきです。
これから自分が研究していく分野は少なくともほかの人がまだやっていない新規のことのはずです。似たような研究をほかの人がやっていたとしても、中高の勉強のように答えが決まっていて、とにかくその内容を勉強すれば点数が上がる、というものではないことを認識してください。
60点、あるいは50点程度でも最初はいいんです。それで教授やその他メンバーに何を言われようが、前章で書いた通りあなたの人生には影響がほとんどありませんし、報告の仕方などは指導教員の教育が適切になされていなかったことも一因であることを忘れてはなりません。
とにかく一人でその責任をしょい込む必要は全くないです。
最後に
当時の自分には研究が進まないことは悪で、成果の出せない自分こそがだめなんだ、という気持ちに支配されてしまっていました。教授をこれ以上困らせたくないと思い、また伝えづらい気持ちもあって、困ったことがあっても教授に相談することができずに
最後にid:next49さんに感謝を。あなたのおかげで私は大学を卒業できました。研究室生活で同じ境遇の方へ。苦しいのはあなただけじゃありません。必ず朝は来ます。まずid:next49さんのブログのトップ記事を見てみることをお勧めします。精神安定剤になります。
がじゅぺけでしたm(__)m