がじゅぺけ日記

ガジュマルを育てられない(枯らしかけた)がじゅぺけがお送りする日記

テストの点数が伸び悩んでいる子の共通点

がじゅぺけです。

 

私はかつて浪人生を経て、大学に入りバイトで5年近く塾講師をしてました。

たくさんの生徒を見てきましたが、だいたい大別すると下記のようになります。

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生徒の大まかな勉強進度

まずは上図に合わせてレベル別に傾向と対策を見ていきましょう。

レベル0 知らない

ときどきいらっしゃる今まで全く勉強をしてこなかった生徒です。

講師としては一番教えやすかったように思います。なぜなら彼らは勉強をやってこなかっただけで、ポテンシャルがないわけではないからです。特に3年間部活一本でやってきました、みたいな子は集中力が違います。

そうでなくとも、勉強の仕方を少し教えるだけで、目に見えて点数は上がっていくのでモチベーションも保ちやすいです。

一方で注意散漫になりやすく、ほかっておいて何とかなる、というタイプではないので、宿題のページ数でほかの友達と競わせたりして、教えていました。

レベル1 知ってるけど解き方がわからない

一番多いパターンの生徒さんだという印象です。

授業はそれなりに聞いているけど、問題は解けません、というタイプです。

こちらのタイプも講師としては教えやすく、基本問題で自信をつけてあげることで点数が上がり、あとは自分のモチベーションで勉強してくれる、という子が多かったように思います。友達同士で入会される子も多く、そのまま友達同士で同じ高校に行く、なんて子たちも多かったです。

レベル2 知ってて解き方もわかるけど、解答に時間がかかる

特に伸び悩んでることを生徒自身も親も悩んでることが多いのが、「わかってるけど、回答するのに時間がかかる(or回答できない)」子だったように思います。

 

彼らは普段学校の宿題などは淡々とこなし、基本的な問題は難なくこなします。

が、ある一定のラインからなかなか点数が伸びなくなる傾向があります。

 

私が本記事でフォーカスしたいのはこのタイプで、こういった生徒は「頭でわかったつもりになっている」状態になっている子が多い印象でした。彼らは問題を読み、解答を書いていくことができますが、手を止めて思い出しながら問題を解いていきますが、いったん詰まってしまうと、手がずっと止まってままになってしまいます。

わかるとは

私がいう「わかる」とは、感覚的には頭の中にその問題を解く回路みたいなのができており、問題に直面した瞬間、手を止めることなく解答できる状態を指しています。一方で、生徒のいう「わかる」とは単にその問題で問われていることが理解できている、または解き方を知っている状態を指しているように見受けられました。

重要なことは「解き方を知っている」ことと、「手を動かして解答できる」ことは似ているようで全く別物だということです。

前者は抽象的に解き方は知っているかもしれませんが、直面している問題に適用するにあたって、今この場から考え始めるスタンスです。よほどの天才であればそれでも問題ないのかもしれませんが、普通の子であれば、その手続きはすごく時間がかかるものです。一方で後者は問題を解くために、まずこれを計算して、この結果を使ってあれを計算して、といった解答するための計画が頭の中にできており、テストでもその通りに手を動かすだけで解ける状態です。ある意味無意識的に問題を解いているようなイメージです。

したがって、このタイプで伸び悩んでる生徒を教えるときは、解ける問題を反復練習させ、手が止まらず瞬間的に解けるレベルへ持っていけるよう努めました。

レベル3 すぐに解答できる

いわゆるできる子です。塾に来る必要もなさそうですが、勉強できる環境ということで通われてる方もいらっしゃいました。彼らはできるのがベースなので、教え方には困りませんが、気難しかったり、わからないことに慣れておらず、いったん壁にぶつかるとモチベーションを上げづらい傾向があるように感じました。私はこういった場合、問題個々の解き方を教えるのではなく、わからない問題に直面した時の対処方法としてもっとメタな解き方(というか問題との向き合い方)を教えていました。

具体的には、入試問題の過去問などで今まで見たことのないような問題が出てきた場合、まずはその問題で思考を止めず、最後まで眺めることを教えます。そして、おおよそ全体が眺められたら解く順番を決めて問題にトライします。見たことのない問題は解く順番を後回しに最後に解くように教えます。

 

以上、主観的な分類、対策ではありましたが私が講師をしていたころはこんな分類を無意識にしながら教えていました。

たかだか5年程度の経験なので、そううまくいく生徒ばかりではないことも重々承知しているところではありますが、なんとなく自分の中に持っていたノウハウ(と呼べるほどのものではありませんが。。)を書いてみました。

自分もうまく教えられた生徒ばかりではなく、リーダー格の女子中学生に目を付けられその校舎のほとんどの女子生徒は教えられないような経験もしてます。。女の子、こわひ。。

 

以上がじゅぺけでした。